今日はやっぱりこの話題を選ぶことにしました。
私は熱烈な野球ファンということもないし、何なら野球ルールについても疎いかも、という自覚はあります。
そんな私でも、昨日若干20歳の若者が成し遂げた偉業については、どうしてもこちらで触れておきたいと思いました。
千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手が、対オリックス戦で先発し、「完全試合」を達成したというニュースは、おそらく日本中のほとんどの方が今朝から見聞きされていることでしょう。
そもそも「完全試合」とは?
野球ファンの方から「今更何言ってんだ!」と言われそうですが、すみません、野球ルールに疎いもので、あらためてここで少しだけあげておきます。
完全試合とは、「野球・ソフトボールの試合における記録のひとつで、相手チームの打者を一度も出塁させずに勝利すること」。
少なくとも野球では、9イニング27人の打者をすべて凡退させ、その時点で勝利する必要がある上、安打はもちろんのこと、四死球やエラーなども許されないという厳しい縛りも課せられます。
その条件をすべてクリアして、昨日佐々木投手は完全試合をやってのけたわけですが、彼の場合「プロにおける初完投・初完封が完全試合になった」「日本のプロ野球史上、完全試合としては最年少記録」「令和・ならびに21世紀に入ってから初めての完全試合」「通算14試合目の登板=史上最速での完全試合達成」「13連続奪三振=日本記録」など、とにかく数々の記録書き換えがおまけとしてついてきたので、今日本中が沸き立っているわけです。
佐々木投手はロッテ入団後の一年間は、1軍・ファームともに実戦登板はなかったそうですが、2年目にしてその剛腕ぶりを発揮し始め、昨年11月のクライマックスシリーズではすでに10奪三振、プロ入り後最速の159キロをマークして、昨日の大記録につながる下地はすでにできあがりつつあったのかな、と思わせる成長ぶりを見せていました。
そして昨日、プロ野球史上では16人目、期間としては1994年に当時巨人のピッチャーだった槙原寛己氏が達成して以来、28年ぶりの完全試合を佐々木選手は見事に実現してみせたわけです。
そういえば数日前、TVの旅バラエティ番組にゲスト出演した松坂大輔氏を見ました。
笑顔がチャーミングな現在の松坂さん、かつて「平成の怪物」と呼ばれていたとは信じられないほどに穏やかで、野球少年たちを相手に楽しそうにボールを投げる姿が印象的でした。
そんな「平成の怪物」の引退と入れ替わるように、今度は「令和の怪物」とすでにメディアで呼ばれ始めた佐々木選手が颯爽と登場してきた。
時代の移り変わりと、今人気・実力ともに絶好調の大谷選手のライバルが早くも現れたかも、という予感を感じさせる、とにかく素晴らしい記録が生まれたことを心から祝福します。