結婚してから30年近くが経ち、夫婦ともども、気がつけば「ミステリドラマ大好き」になっていました。
私は昔からシャーロック・ホームズなど推理小説が好きでしたので、ミステリものはよく見ていたけれど、夫にはほとんど興味のないジャンルだったのです。
が、私につられてなんとなく一緒に見ているうち、夫の方もすっかりミステリ好きになり、新作・再放送を問わず、よく見るようになりました。
そんな「ミステリドラマ」の傑作を多数輩出してきた木曜8時のドラマ枠、テレビ朝日系「木曜ミステリー」が、23年の歴史に幕をおろすことが発表され、この枠の作品が大好きだった私はけっこうショックを受けています。
「木曜ミステリー」が始まったのは1999年1月。
これまでに、「京都迷宮案内」「おみやさん」「京都地検の女」「科捜研の女」「警視庁・捜査一課長」など、それぞれの時代背景をうまく取り込んだミステリーシリーズを生み出してきました。
自分的には「京都地検の女」が特に印象深く、先日迎えた「最終回」も「きっとまたこの先どこかで新シリーズが始まるよ!」と夫と言い合っていたばかりだったので、あれが本当に最終回だったのか・・・と思うと、なんだかどっと寂しさがこみ上げてきます。
そして「木曜ミステリー」枠最後の作品として放送されるのが、上川隆也主演の「遺留捜査」で、今年7月に「第7シーズン」が放送され、それが「木ミス」枠のラストとなることがわかりました。
「遺留捜査」は、事件現場に残された遺留品を徹底的に探り、そこから亡くなった人の「思い」を掬い上げていく超マイペースな刑事・糸村(上川隆也)をメインとしたミステリードラマ。
事件解決だけでなく、事件の裏に隠された、深いヒューマンドラマが見る人の胸を打つ、異色の作品だと思います。
主演の上川さんからは、「おかげさまで第7シーズンを迎え、かつ木曜ミステリー枠最後の作品という栄を賜ることができました。しかしその重みはいったん忘れて、今は撮影に臨んでいます。これまでどおり糸村と特対の面々が事件にどう向かっていくのか見守っていただければ。そして、変わらぬ『遺留捜査』を変わらずにお楽しみいただければ幸いです。」と、コメントしました。
京都が舞台の作品が多かった「木曜ミステリー」で、最後の作品となる「遺留捜査」も舞台は京都です。
ミステリーだけでなく、四季折々の美しい京都の景色で私たちを楽しませてくれた「木曜ミステリー」。
長い間本当にありがとうございました。
最後まで応援させていただきます。