「十津川警部シリーズ」は、渡瀬恒彦&伊東四朗、高橋英樹&愛川欽也、それぞれの「十津川警部&亀井警部」コンビで知られる超老舗ミステリドラマです。
放送される局によって別々の俳優が同じコンビを演じるケースは、そうそうあるものではなく、それだけでもいかにこのシリーズが特別かがわかります。
私も「十津川警部シリーズ」は大好き。
CS放送では、古いものから比較的最近のものまで、「十津川警部シリーズ」が放送されることが多く、よく見ています。
そんな「十津川警部シリーズ」の原作者、西村京太郎氏が亡くなりました。
享年91歳は、大往生と言えるのかもしれませんが、「トラベルミステリー」という分野では欠かすことのできない作家でしたので、その逝去を悼む声は各方面から上がっています。
中でも、「亀さん」役を演じた伊東四朗さんからのコメントには、長年十津川警部の相棒を演じた重みを感じました。
伊東さんは「十津川警部シリーズ」の原作を初めて読んだ時、「亀井刑事は西村先生ご本人に思えてその役を演じられたことはとても光栄でした」と言っておられます。
亀井刑事役以降、伊東さんは数々の刑事ドラマに出演することになりますが、西村作品に出演し、経験したことが俳優として大きな財産になったと振り返り、「54作を渡瀬恒彦さんとご一緒させていただきました。いちばんピッタリのコンビだったと自負しております」と結びました。
その伊東さんとコンビを組み、「最も十津川警部のイメージに近い」と(私が)思う渡瀬恒彦産も2017年に他界され、もう「十津川警部シリーズ」の新作は読めないんだなぁ・・と寂しい気持ちになります。
作品の多くがテレビドラマ化され、出版された著作は700冊に迫るという多さ。
その一生を精力的に執筆活動に捧げた作家がまたひとり、去って行きました。
西村京太郎氏のご冥福をお祈りいたします。