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五輪選手村に設置されていた給湯器1400台が貸し出しへ

ガス給湯器が故障しても、すぐには修理ができなくて深刻な状況になっている・・・という話を、最近よく耳にするようになってきました。

そうなっている原因は、家庭用給湯器のコネクターなどの部素材が調達困難になっているから。

その大元の原因はやはりコロナで、例えば部品生産が多く委ねられているベトナムが今年夏にロックダウンを実施したことにより、工場稼働がされなかったことが影響の一因と言われています。

そして現在はベトナムだけでなく世界的に部品不足状態となっていて、こうした混乱は2022年いっぱい続く可能性があると、「産業論」の専門家が語るほどの状況になっているようです。

折も折、昨日・今日と日本各地では大雪が記録され、関東地方でも最低気温がマイナスになるほどの厳しい寒さが続いています。

もしもこんな寒さの中、突然ガス給湯器が壊れてしまったら?

想像するだけでも、身震いしてしまいます。

そして、今この瞬間にも突然給湯器が動かなくなってしまい、途方いる人たちがいらっしゃるかもしれません。

このような状況を受け、東京2020組織委員会と東京都は、東京2020大会の選手村に設置されている給湯器約1400台の貸し出しを決定しました。

これ以前、給湯器メーカーや都市ガス事業者が、暫定的な処置としてガス給湯器を貸出し設置するケースも既に生じていたそうで、今回の決定は現在の状況の深刻さを感じさせますね。

1400台の給湯器は、「日本ガス協会」「日本ガス石油機器工業会」との手続きが済み次第、速やかに引き渡しが実施されるそうです。

東京2020では数多くのアスリートが活躍して私たちを励ましてくれましたが、その東京2020で多くのアスリートたちの滞在生活を支えた給湯器が、今度は寒さに震える人を励まし、温めてくれる。

なんとなく、心がほっと和むような話題です。