カセットテープ。
懐かしい響きです。
好きなアーティストへの思いをめいっぱい詰め込んで、夢中になっていろいろな曲を録音した日々が蘇って来ます。
カセットテープ全盛期、今の若者にとってのスマホが当たり前なように、当時の若者にとって「ウォークマン」は必須アイテムでした。
とにかくどこへ行くにもウォークマンを持参し、常に音楽を聴いていた、私にもそんな時期がありましたねぇ。
そのカセットテープの開発者であるルー・オッテンスさんが3月6日に94歳で亡くなったそうです。
申し訳ないのですが、このニュースを聞くまでカセットテープの開発者が誰だったのか、私は全く知りませんでした。
オッテンスさんは1960年代オランダ・フィリップス社の製品開発部長として、カセットテープの開発に携わった方。
開発当初、オッテンスさんはポケットサイズの薄い木片を使い、開発するカセットテープの形に思いを巡らせたそうです。
そしてそのカセットテープを「いつでもどこでも再生できる」ようにしたのが、ソニーの携帯カセットプレイヤー「ウォークマン」でした。
ウォークマンが発売されたのは1979年。
あっというまに爆発的なブームとなり、私も発売されてからしばらくして購入し、日常的に「音楽を持ち歩く」生活をめいっぱい楽しみました。
やがてカセットテープはMDに代わり、更には音だけをダウンロードするのが当たり前の時代になり、カセットテープはすっかり前世紀の遺物になったのかと思っていたのですが・・・
なんとびっくり!最近カセットテープが再び脚光を浴びているそうなんです。
それは、ヘビメタ界のカリスマ的存在・オジー・オズボーンや、アメリカの歌姫・レディー・ガガらが、作品をカセットテープで発売したことで、カセット人気が再燃したから。
イギリスBBCによれば、イギリスで2020年前半のカセットテープ売り上げが、前年同期の約2倍に上ったということです。
私にとっては昭和時代の数々の記憶とともに思い出されるカセットテープ。
クローゼットの奥にしまいこまれた昔のテープたちを久しぶりに出して聴いてみたくなりました。