音楽

坂本龍一が3年ぶりにステージ復帰 新曲を披露

「教授」こと坂本龍一氏が、3月26日、3年ぶりにステージ復帰を果たしました。

YMOが大好きだった私にとって、坂本氏は長年憧れの存在のひとり。

同じくもとYMOのメンバーで、日本のみならず世界のミュージシャンからもリスペクトされている細野晴臣氏と、もうひとりのもとメンバー、繊細な歌声と抜群のドラムセンスを持つ高橋幸宏氏にも、ずっと憧れと尊敬の気持ちを抱き続けてきました。

この3人は現在そろって70歳前後で、現在細野氏は元気に音楽活動を続けていますが、残念なことに坂本氏と高橋氏はそれぞれ病を得て、近年は療養に専念し、表舞台に立つことはほとんどなくなっています。

そんな中、26日に東京・サントリーホールで開催された「東北ユースオーケストラ演奏会2022」に坂本氏が出演。

これは坂本氏にとって3年ぶりのステージ復帰で、新曲の「いま時間が傾いて」も披露されました。

このステージには、同演奏会でタッグを組んできた女優・吉永小百合さんも詩の朗読で参加、もともと「東日本大震災」の復興をテーマに行われてきた「東北ユースオーケストラ演奏会」ですが、今回はウクライナの一件もあり、この出来事で犠牲になった人たちへの「鎮魂」の祈りを捧げる意味合いが含まれる内容となったようです。

そして健康状態が心配された坂本氏でしたけれども、ピアノ演奏や足取りもしっかりとしており、吉永さんや1800人の観客を安心させました。

坂本氏には、まだもっと長生きをして、もっとたくさんの作品を書いて欲しい。

音楽は言語の違いも国境も軽々と超えていき、人々の心のあり方を変える力を持っていると思います。

こんな時代だからこそ、坂本龍一氏のような優れた音楽家の存在はますます大切にされてほしいと、私は願っているのです。