いま世界規模で日本の「シティ・ポップ」が人気になっているそうです。
シティ・ポップとは、1970年代後半から80年代にかけて日本で製作されて流行した、洋楽志向で都会的に洗練された音楽のこと。
代表的なアーティストとして、山下達郎、大滝詠一、南佳孝、大貫妙子、竹内まりや、角松俊樹、松任谷(荒井)由実などが知られています。
彼らの音楽が街なかでよく流れていた1980年代、私は東京で一人暮らしをし、音楽関連の仕事をしていました。
洋楽が好きで仕事もほぼ洋楽漬けの生活を送っていたのですが、日本の音楽では例外的にこういった「シティ・ポップ」は好きで、よく聞いていましたね。
元々「シティ・ポップ」はベースに「洋楽」があるので、これはいたって自然なことだったと言えるでしょう。
同時期に「AOR」という音楽ジャンルが日本で生まれましたが、これは「アダルト・オリエンテッド・ロック」の略称で、落ち着いた大人向けの都会的、おしゃれな音楽を指しており、つまりは「シティ・ポップ」とその定義がとても似ていることがわかると思います。
そんな「AOR」のアーティストとして特に有名だったのが、ボビー・コールドウェルです。
日本では「ミスター・AOR」と呼ばれることもあったほどAORとは切っても切れない存在だった彼が、3月14日に71歳で亡くなりました。
「風のシルエット」「スペシャル・トゥ・ミー」「ハート・オブ・マイン」「カム・トゥ・ミー」など、印象的なヒット曲を多数残しての早すぎる旅立ちです。
私は1991年に彼のライブに行く機会があり、その柔らかで深みのある歌声にすっかり心を取り込まれことを今でも覚えています。
晩年は長く闘病生活が続いていたそうですが、彼が作った曲、そして彼が歌ったメロディはこの先も決して色褪せることはないでしょう。
R.I.P Bobby.