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国会図書館 「絶版本」のネット閲覧が5月から可能に

「国会図書館」ー 私にとってはとても懐かしい思い出の場所です。

子供の頃から本が大好きだった私は、就職のために状況した後も、頻繁に様々な書籍を購入していました。

その頃はまだ、今のようにネット情報が発達しておらず、例えば読みたい本が既に絶版になっていて書店で購入ができない場合は、古本屋さんを根気よく探し回るしか、入手方法はありませんでした。

今なら、オークションサイトやSNSを通じて、そういった作品を見つけることもできますよね。

実際、若い頃からずっと欲しいと思っていたけれど、絶版になっていたため入手できずにいたある絵本を、数年前にネット上で見つけて購入!という出来事がありました。

それよりかなり以前、まだ私が20代だった頃に「100まいのきもの」というその絵本を、なんとかして読みたいと思い、頼ったのが国会図書館だったのです。

国会図書館は、「日本国内で出版された書籍・雑誌・パンフレット等はすべて、国立国会図書館に1冊納本しなければならない」という法律のもと、原則として国内で出版されたあらゆる出版物を集め、収納しています。

ですから、私が探していた「100まいのきもの」も当然そこには収納されており、閲覧することができました。

そして、その当時導入されたばかり(だったと思われる)カラーコピー機を使って、どうしても手元に置きたいと思った挿絵のあるページをコピーさせてもらうこともできました。

それ以外にも、絶版本が多かったシャーロック・ホームズ関連本や、映画を見て興味を持った「アラビアのロレンス」関連の絶版本など、国会図書館に来なければ多分見ることはできなかったであろう様々な書籍を、すべて閲覧することが出来て、私にとってはまるでパラダイスのような場所だったのです。

現在はコロナの影響で入館は予約制になっているそうですが国会図書館では、絶版本など入手困難となっている貴重な書籍や資料をインターネットで閲覧できるサービスを5月から始めるそうです。

閲覧の対象となるのは、国会図書館が保有する「入手困難資料」のうち、電子データ化が済んだもので、漫画・商業雑誌などは除外。

使用に際しては、本人確認のため身分証明書の提示と、個人として同館の利用登録をすることが必要となるそうです。

なお、サービス開始当初は閲覧機能しかありませんが、不正コピー対策を講じた上で、来年1月には印刷できるようにする予定とのこと。

サービスが始まったら、私もぜひ利用してみたいと今から楽しみにしています。