ついさっき「大谷翔平さんがアメリカメジャーリーグのMVPに審査員満票で選出!」というニュースが飛び込んできて、「今日のテーマはこれだ!」と思わず前のめりになったのですが、そのニュースが速報で流れるちょっと前から「あさイチ」に今日のゲストで出演されている若宮正子さんを拝見して、「いや、この方のことを取り上げよう」と思いました。
大谷さんのことはきっと、今日いちにちを通して各メディアでずっと取り上げられて、ネット上もお祭り状態になるでしょうから、こちらでは「すごい!本当によかった!」と拍手を送るだけにしておきます。
さて、若宮正子さんという方について、私は今朝テレビでお見かけするまで全く存じ上げませんでした。
IT業界では大変な有名人のようで、2017年にはAppleが毎年開発者向けに開催するイベント(Apple Worldwide Developers Conferenc)に招かれ、CEOのティム・クック氏から「世界最高齢のアプリ開発者」と紹介され、若宮さんとクック氏が会場で談笑する場面は、番組内でも流れていました。
「世界最高のアプリ開発者」と呼ばれた若宮さんは現在86歳。
80代になってからプログラミングを学び始め、2017年に開発したアプリ「hinadan」をアップルストアで配信しました。
番組内で「hinadan」の実際の遊び方が紹介されていましたが、ひな壇のマス目の中に、お内裏様や三人官女などのアイコンを移動させておさめるシンプルなゲームです。
選択が正しいと雅な音楽と正解を褒める雅なお言葉が流れるのも、ゆったりとしていてシニア層でも安心して遊べるゲーム、という印象。
シニア層には「インターネットは苦手」という人が少なくありませんが、若宮さんはこう指摘します。
「少子高齢化が進めば介護の現場などで、できるところはロボットにやってもらう時代がどうしても来ると思う。だからこそ、使う側の高齢者がデジタルの知識を習得しないと。AIスピーカーやスマート家電が使えれば、寝たきりの人の生活もずいぶん楽になる」
これはとても鋭い指摘で、もうすでに介護現場では人手不足解消のため、ロボット導入が現実味を帯びてきている、というニュースを見聞きしたことがありました。
そして、若宮さんは「学びに遅すぎることはない」とおっしゃいます。
86歳の若宮さんから見れば、アラカンの私はまだまだ「のびしろ(?)」だらけの、発展途上人。
自らデザインされた「エクセルアート」(デジタルで作った色・柄)の洋服を身につけ、楽しそうに微笑む若宮さんの姿をテレビ越しに見ながら、「よ〜し、私も負けられないぞ!」と元気がもりもり湧いてきました。