音楽

リリースは42年前 中山みき「真夜中のドア」が世界的人気になった理由

1979年に松原みきさんのデビュー曲として発売された「真夜中のドア~Stay With Me」が、今世界的な注目を浴びています。

なぜ40年の時を経てこの曲にスポットライトが当てられたのか。

それには様々な背景があったと言われていますが、まずはこの曲にまつわる個人的な思いをちょっとつぶやいてみたいと思います。

この曲を初めて知った頃、私は音楽関連の仕事をちょうど始めたばかりで、ほぼ毎日ラジオ番組のチェックに明け暮れていました。

番組内でオンエアされる音楽の傾向をデータにまとめるのが主な仕事だったので、自然と洋楽・邦楽問わず様々な作品に触れることができ、その結果音楽に関する知識を増やす機会をもらえたと今でも感謝しています。

仕事を始める以前から私は洋楽の方が好きだったのですが、仕事でいろんなジャンルの音楽を聴いていくうちに、優れた日本のアーティストがたくさんいること、そして素晴らしい作品があることに気づくようになりました。

その中でも松原みきさんの「真夜中のドア~Stay With Me」は、聴いてすぐに「これ、すごい!」と思った作品でした。

現在では「シティポップ」というジャンルに分類されている本作は、軽快なグルーブと都会的な香りがするアレンジに、伸びのあるみきさんの歌声がベストマッチした作品。

本作を作曲した林哲司氏は数多くのアーティストに楽曲を提供し、自らも歌手活動をしてきた方で、提供した楽曲中有名なものをあげると、竹内まりやの「SEPTEMBER」や杏里の「悲しみがとまらない」、上田正樹の「悲し色やね」などがあります。

都会的で洗練された世界観、いわゆる日本的なウェット感とは真逆な良い意味でのドライな空気感がこれらの曲に共通したもので、それは「真夜中のドア~Stay With Me」にもそのまま当てはまると思います。

そして数年前から欧米・アジアの音楽ファンの間で、1970年代から80年代にかけて作られた日本のシティポップに対する興味・人気が高まっており、そういう状況を土台にして今松原みきのデビュー曲が一気に世界的な人気曲となったと言われているようです。

本作については、音そのものはもちろんですが、歌詞も相当に魅力だと思うので、これから初めてこの曲を聴くという方には、ぜひ歌詞も味わっていただきたいと私は願っています。

なお、デビュー当時若干20歳前後で伸びやかな歌声を聞かせ、その後も地道なアーティスト活動を続けた松原みきさんは、残念ながら2004年に44歳の若さで亡くなっています。