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八重洲ブックセンター本店 2023年3月に営業終了へ

まだ今のようにネットで本を購入するのが当たり前ではなかった頃、入手しにくい本を探す際私がまず頼ったのは、東京駅八重洲南口にある「八重洲ブックセンター(本店)」でした。

手元に置くほどでもないけど読みたい本については、国会図書館で検索して読んでいましたが、読むだけじゃなく、自分の部屋で何度も繰り返し読みたいけど入手しにくい本の場合は、当時とても大変でしたね。

今ならオークションサイトなどで絶版になった本でも見つけることができます、

が、当時そういう本が欲しい時は、古本屋をハシゴして見て回るくらいしか方法がありませんでした。

でも八重洲ブックセンターに行くと、「えっ、これまだあったの?」ということがしばしばあったのです。

元々「どんな本でもすぐに手に入るような書店」を目指して建設されたというこの店舗は、1978年に日本最大の書店として開業し、とにかくその在庫量は本好きならめまいがするほど膨大なもの。

自分の興味がある分野の書籍がまとまって置かれているコーナーに行くと、「こんなのがある、あ、こんなのもある!」とワクワクが止まりませんでした。

そのくらいお世話になった八重洲ブックセンター本店ですが、結婚して東京を離れてからはなかなか足を運ぶ機会も少なくなっていたところ、今日突然本店の営業が来年3月に終了するというニュースを見てびっくり!

営業終了の理由は、店舗周辺のエリア再開発のためだそうで、一旦終了とはなるものの、2028年竣工予定の超高層大規模複合ビルへの入居を計画しているとのことで、お店そのものが消滅するわけではない、「しばしのお別れ」と知り、ちょっと安心しましたが。

個人的にもいろんな思い出のある八重洲ブックセンター。

同店は、「最後の営業日まで全社スタッフが総力を挙げ、読者の皆様、お客様へ、本への想いをつないで参りますので、是非ご来店くださいますようお願い申し上げます」とコメントしています。