センサー搭載ペンを医療・健康分野に活かす ゼブラ新ブランド「シマウマラボ」
ゼブラ株式会社は、ボールペンやマジックインキで知られる日本の総合筆記具メーカーです。
ある程度の年齢の方なら、「♪ゼブラ、ゼブラ、ゼブラ、ゼブラ、ボールペン♪」というCMソングを覚えていらっしゃるのでは。
「見える、見える」というセリフと共に、透明な軸から中のインクの減り方が見える機能性をアピールしたCMは大ヒットし、そのボールペン「クリスタル」も大人気となりました。
その「ゼブラ」が「かく=書く(描く)」こととデジタル技術との融合により、新しい価値創出を目指す新ブランド「Shimauma Lab.」(シマウマラボ)を本格始動します。
ゼブラでは、10年前から「かく」行為から生まれる人の思考・感情・行動などに着目した研究を推進してきました。
創業より約130年という、歴史ある筆記具メーカーとして培ってきた知識や経験にデジタル技術を掛け合わせながら、「かく」の新たな可能性を探求。
これまでに、書いている時の速度、角度、筆圧、時間などの筆記データを取得できるセンサー搭載ペン「Kakulog(カクログ)」(開発時の呼称は「T-Pen」)を開発しています。
今年に入り同社は、「DeNAとの健康経営に関する取り組み発表」、「学校での探究学習への参画」、「順天堂大学およびアラヤとの共同によるパーキンソン病診断の可能性を探る基礎研究発表」など、「かく」を通じた研究成果発表や社会実装を実施中です。
そしてこの度、こういった活動を「シマウマラボ」として本格展開し、「かく」とデジタル技術を掛け合わせた新たな製品やサービス、体験の創出を加速させています。
新ブランド「Shimauma Lab.」のロゴには、しまうまの縞模様が採用されました。
しまうまの縞模様は、一見すると同じように見えますが、実際には一頭ごとに異なる固有のパターンがあるのだそう。
それと同じように「かく」という行為も、一人ひとり異なる固有のパターンがあることから、多様な「かく」のあり方や可能性を表現するとともに、一人ひとりの「かく」に寄り添い、その先の未来を切り拓いていくという想いが込められているとのことです。
「Shimauma Lab.」では、「かく」の可能性を広げる共創パートナーを募集。
企業や教育機関、研究機関、自治体などとの連携を通じて、健康、教育、医療など、さまざまな領域において「かく」を起点とした新たな価値創出に取り組むそうです。
「Kakulog(カクログ)」は、書いている時の速度、角度、筆圧、時間などの筆記データを取得できるセンサー搭載ペンで、Bluetoothで各種デバイスに接続して、取得したデータを活用します。
「Kakulog」という名称は、「かく(Kaku)」と「記録(Log)」を組み合わせたもので、全長は14.6cm、重量は19.6gです(非売品)。
カクログを活用したこれまでの主な取り組みとしては、DeNAと筆記データを活用した健康経営に関する実証を実施。
筆記時の速度や筆圧、ペンの角度などのデータから、従業員の心身の状態変化を把握できる可能性について検証したとのことです。
また、青稜中学校・高等学校においては、カクログを活用した探究学習プログラムを夏に実施予定しています。
これにより、「かく」ことをテーマにした新たな学びの可能性を検証するそうです。
ほぼ毎日日記をつける習慣をもつ自分も、後から読み返すと「あ、この時は体調があまり良くなかったかな」と文字の書き方や筆圧などでわかることがあります。
なので、今回ゼブラが実施する試みは、ユニークな視点から人の健康状況を早めに察知する方法として大変有用だと思います。
なお、順天堂大学およびアラヤとの研究では、筆記データによるパーキンソン病診断に関する研究成果を発表。
「かく」行為をデータとして可視化し、AI解析によって医療分野への応用可能性を検証したとのことです。