「♪ぼくらの生まれてくるずっとずっとまえにはもう アポロ11号は月に行ったっていうのに・・・」
1999年にリリースされヒットしたポルノグラフィティの「アポロ」は、今でも人々の記憶に残る名曲です。
タイトルの「アポロ」は、アポロ11号のこと。
1969年にアメリカNASAが打ち上げた、人類史上初めて月面着陸に成功した有人宇宙船でした。
当時テレビで繰り返し報じられた当時の「熱気」は、今でも覚えています。
私はまだ小学生で、今考えればまだネットもスマホもない時代に、「人が月まで宇宙船で飛んでいって、しかもそこで歩いている」というのは、相当ショッキングな(良い意味で)出来事でしたね。
アポロの船長ニール・アームストロング氏が月面で発した「これは、一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな一歩だ」という言葉は、当時の流行語にもなりました。
「アポロ計画」ではその後5回に渡り月面着陸が行われ、1972年すべての月飛行計画は終了。
数年あまりで計画が終了した理由は、莫大な予算がかかること、政治的な目的が達成されたこと(当時のソ連とアメリカは宇宙開発で競い合っていた)、そしてアメリカ国民全体の関心を次第に失っていったことなどがあると言われています。
このアポロ計画のうち、1970年にアポロ13号が当時作った「地球から最も遠い地点に到達」という記録を、「オリオン宇宙船」が塗り替えたそうです!
オリオン号は、有人月探査ミッション「アルテミスII」の宇宙飛行士4名を乗せた宇宙船で、米東部時間の6日午後1時56分(日本時間7日午前2時56分)ごろ、記録を更新。
船内から乗組員のジェレミー・ハンセン氏が「私たちは、人類の宇宙探査における先人たちの並外れた努力と偉業に敬意を表してこの旅を続けています。」と話し、「今の世代と次の世代に対し、この記録が長く続かないよう挑戦を促すことが重要です。」と続けてメッセージを送りました。
思えば、1969年に人類が月面に初めて立ちその足跡を残した時から、すでに57年の時が流れています。
60年代末すでに月面着陸が可能だったのですから、宇宙旅行(地球の周りを回るものは実現していますが)へのアプローチはもっと進んでいてもおかしくないと個人的には思っていました。
ですが、前述したような諸事情や事故などもあって、半世紀を超えた今ようやく「有人宇宙飛行セカンドステージ」が始まった、と感じています。
今回の飛行は、月を一回りする一般的な月周回軌道ではなく、月の裏側に回り込んでから、そのまま地球に戻る軌道を採用。
月の重力を利用して進路を変え、地球に帰還できる軌道に正確に入るには、高度な制御技術が求められるそうです。
また、月の裏側を飛行中は通信が途絶えることから、不測の事態が発生した場合、地球からの遠隔操作による支援が見込めません。
そのため今回の飛行計画の中で最大の難所とされていたそうですが、通信は午前8時25分ごろに回復し、この時点で月の裏側から出たとみられるとのこと。
今後は地球に向かう軌道に入り11日朝には大気圏に再突入、カリフォルニア州沖の太平洋に着水して帰還の運びとなっているそうです。
今回の大記録を始点として、この先のさらなる宇宙開発を期待しています。