音楽

名盤を探究するNHK BSの新番組「LPレコードストーリーズ」

最近のNHKは、総合もEテレもBSも「攻めてる番組が多い」と言われています。

昭和世代からすると、NHKというのは、とにかく良い意味でも悪い意味でも「お行儀が良い」というのが共通認識でした。

民放の番組には、エンタメに特化した「はちゃめちゃな」(令和の今から見ると)内容のものがたくさんあったものですが、その時代のNHKにそのような番組があったという記憶はありません。

あくまでも「良識的で」「誰もが安心して見られる」番組がほとんどだったと思います。

しかし時代が流れ、今では逆転現象が起きているようなんですね。

民放には「視聴率」というハードルがあるからでしょうか、なかなか取り扱いがデリケートな分野をテーマにした番組が、NHKで数多く作られるようになりました。

その中にはいわゆる「コアなファン層」が歓喜するような内容のものも含まれています。

というわけで、今日はまさに私のようなコアな洋楽ファン層に訴えかける、「名盤」と呼ばれる作品のLPレコードを深掘りする番組を取り上げることにしました。

昨日NHK BSでスタートした「LPレコードストーリーズ」がその番組です。

番組は5分間という短いものですが、取り上げられている作品はいずれも「名盤」として聞き継がれているものばかり。

初回の昨日は22時45分から22時50分まで、ビートルズの「アビイ・ロード」でした。

メンバーの4人が縦一列になって、アビーロードスタジオ前の横断歩道を渡っているジャケ写は、洋楽を普段聞かない人でもどこかで見たことがあるものでしょう。

私はこれまで何回かイギリスに行っていますが、いくたびにこの場所を訪れ、彼らと同じように横断歩道を渡り、「ここを4人が歩いたんだ~」と感慨に耽ったものです。

バンド解散直前の1969年に録音された「アビイ・ロード」は極めて完成度が高く、自分的にはB面の後半で流れる「ビコーズ」という曲を聞くたびに、彼らのコーラスが醸し出す別次元のような美しさにうっとりし、ラストになだれこむメドレー形式の演奏に圧倒されます。

そして次回7月13日(日)の22時45分~22時50分に放送が予定されているのは、キング・クリムゾンの「クリムゾン・キングの宮殿」。

こちらも「アビイ・ロード」が発表されたのと同じ1969年に発売され、いわゆる「プログレッシブ・ロック」の代表的作品と呼ばれています。

なんともいえぬ表情で目をむき、大きく口をあけた人物の顔が画面いっぱいに描かれたジャケットでも有名でしょう。

なお、これ以降予定されているのは以下のアーティストとその作品です。

7月20日(日)22時45分~22時50分 ピンク・フロイド「狂気」

7月27日(日)22時45分~22時50分 イエス「こわれもの」

8月3日(日)22時45分~22時50分 オアシス「モーニング・グローリー」

出演者は、マーク・ルイソン(ビートルズ研究家)、デヴィッド・シングルトン(キング・クリムゾン マネージャー)、オーブリー・パウエル(クリエイティブディレクター/元ヒプノシス)、ロジャー・ディーン(画家/デザイナー)、ブライアン・キャノン(オアシス ジャケットデザイナー)。

この時代の洋楽が好き!という方には、ぜひご覧になっていただきたいプログラムです。