健康

血液検査でアルツハイマーを高精度推定することが可能に

日々進歩を続ける医学の世界。

今私がこうやってPCの前に座っている間にも、昨日までは治すのが難しかった病気が治せる薬が作り出されているかもしれません。

あとしばらくすれば、昔は不治の病と呼ばれていた癌も、早期発見でなくても治せるかもしれない、そんな時代が来るとも言われています。

そういう中でも、「これにはかかりたくない」と多くの人から恐れられている病のひとつに、「認知症」がありますね。

私の身近でも認知症を患った人がおり、周囲の人たちが随分苦労をした(もちろん一番辛かったのは本人ですが)様子を目の当たりにしたこともあって、とても人ごととは思えません。

認知症には「アルツハイマー型認知症」「血管性認知症」「レビー小体型認知症」など、原因により異なったタイプがありますが、中でも割合の多いのがアルツハイマー型認知症です。

通常認知症の疑いがある場合には、問診、身体検査、画像検査、神経心理学的検査の順番に検査が行われ、 画像検査では、脳の萎縮状態を調べるためにCTやMRIなどが使用されます。

ただしこうした検査は、患者さんに「病変」が疑われる際に実施されるもので、無症状の人が受けるものではありませんよね。

しかし、このたびアルツハイマー病の原因とされる異常な蛋白質(アミロイドβやタウなど)が脳内に蓄積されているかどうかについて、血液検査で無症状であっても高精度に推定が可能になる手法を開発した、と東京大学の研究グループが発表をしました。

もしこれが誰でも受けられる検査として導入されれば、アルツハイマー型認知症の治療にかなり有効な手段となり得ます。

なぜなら、アルツハイマー病の新薬として認定された「レカネマブ」は、脳内のアミロイドβを取り除き、病気進行を遅らせますが、この薬が有効なのは認知症の早期段階の患者と限定されているからです。

無症状の段階で血液検査をして「明らかに異常な蛋白の蓄積が見られる」と判定されれば、早期に治療に取り組むことができます。

しかも、血液検査はCTやMRIなどに比べて患者への負担が少ないため、医療現場でもこれから期待が高まっていくものと見られてるようです。

私自身、60代に入ってから忘れ物が多くなったなぁ〜と感じることがあり、こうした検査方法が一般化されれば本当にありがたいと感じているところです。