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デザイナー ヴィヴィアン・ウエストウッド氏死去

2023年も今日を入れてあと2日。

毎年年末になると、「今年鬼籍に入った方々」がワイドショーなどで紹介されますが、今年は有名人の訃報が本当に多かったように感じます。

そし今朝、デザイナーであり、「パンクの女王」としても一時代を築いたヴィヴィアン・ウエストウッド氏逝去のニュースが流れました。

享年81歳。

イギリス好きで、イギリスのファッションや音楽も好きな自分にとって、彼女は忘れることのできない人物です。

ヴィヴィアンは、イングランド・ダービシャー生まれ。

1970年代半ばごろ、「アナーキー・イン・ザ・UK」などで、「パンクロック」のムーブメントを巻き起こしたセックス・ピストルズをプロデュースし、経営していたブティックでパンクスタイルのファッションを流行させたことから、「パンクの女王」という異名も持っています。

「パンク」が流行した時代をリアタイで経験した私からすると、「パンク=反抗」のイメージが強く、当時の自分にはかなり遠い存在のように感じられました。

が、今もグローバルに展開されているヴィヴィアンのアクセサリーや時計、洋服などを見ると、色味が可愛いし、柄もイギリス独特のシックなものが取り入れられているものが多く、むしろ大人にこそ似合いそうなアイテムが多いのに驚かされます。

アヴァンギャルドでありながら、イギリス伝統技術を融合させた世界観は、多くの人たちから支持されました。

2006年にはファッションデザイナーとしての功績を認められ、「デイム(大英帝国勲章)」の称号を授与されたヴィヴィアン。

そういう立場になってからもヴィヴィアンは、若い頃からの政治信条を変えることはなく、2015年には「水圧破砕法によるシェールガス採掘」に反対して、戦車による抗議デモを行うなど、終生「パンクな姿勢」を崩すことはありませんでした。

あっぱれな生き様だと思います。

間違いなく一つの時代が終わった、と感じるヴィヴィアン・ウエストウッド氏逝去のニュースでした。