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羽生結弦 プロスケーターへ転向表明

フィギュアスケート男子で、ゴールドメダリストの羽生結弦さんが19日夕方記者会見を開き、競技者としては第一線を退く意向を示しました。

羽生さんといえば、今年2月に行われた北京五輪では、前人未到の「クワッドアクセル」(4回転半ジャンプ)に挑戦。

惜しくも転倒はしましたが、国際スケート連盟に世界で初めて認定されましたね。

この時の羽生さんは右足首を傷めており、そんな状態でも迷うことなく大技に挑んだことは、私たちの記憶に強く残りました。

今回羽生さんが公の場で発言をしたのは、北京五輪のエキセビション以来149日ぶりのこと。

そこで語られたのは、「競技者としてではなく、これからはプロのアスリートとしてスケートを続けていく」という決意表明でした。

これまで2014年のソチ五輪、2018年の平昌五輪で連覇を達成した羽生さんは、冬季五輪の金メダリストとしては初めて国民栄誉賞を受賞しています。

また、グランプリファイナルでは13~16年大会に4連覇、世界選手権では2014年、17年大会の優勝含め計7個のメダルを獲得という、華々しい功績を残しました。

ご本人も、競技人生の中ではもうやり尽くせるだけのことはしたんじゃないか、という趣旨のことを記者会見でおっしゃっていたので、きっと清々しい気持ちでプロの世界へ旅立っていかれるのではないでしょうか。

プロになったら、これまでよりもさらに難しい技にも挑戦し、同時に表現力にも磨きがかかるのではないかと私は思います。

「求道者」を思わせる自分に厳しい羽生さんのことですからね。

蛇足になりますが、この記者会見をライブで見ていた解説者の織田信成さんが、涙をぼろぼろこぼしている姿がとても印象的でした。

みんなから愛されてきた羽生結弦さん、プロになってからも一層のご活躍を期待しています。