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うまい棒 1979年の発売以来初めての値上げで「12円」に

最近食品からガソリンまで値上げが相次ぎ、専門家曰く「現在『悪い物価上昇』の懸念がある」という状況になっています。

ちなみに「悪い物価上昇」とはどういうことなのか。

これは、需要が停滞しているのに、原材料の輸入価格の高騰分が最終消費財の価格に転嫁された場合に起きる現象のことで、この結果起きるのは「個人消費の抑制」「企業収益が改善されない」「労働者の賃金が増えない」などの状況。

そしてこれがまた「需要のさらなる縮小」へという、負のループを作り出してしまいます。

物価が上がっても給料が上がってくれるならば良いのですが、現況ではものの値段が上がるだけで、賃金はほぼ据え置きの場合が多いため、暮らしが圧迫されるのは無理のないことですよね。

こういう一連の値上げニュースの中でも、今特に注目されているのが「うまい棒」値上げのことではないでしょうか。

「うまい棒」は、駄菓子メーカー「やおきん」が発売するスナック菓子で、多分日本人なら誰もが知っているロングセラー商品です。

初めて発売されたのは1979年(昭和54年)。

当初「ソース味」から始まったうまい棒の風味は、今やチーズ味、サラミ味、めんたい味、コーンポタージュ味など様々な味が展開され、日本だけでなく台湾、韓国でも発売されるという人気商品となっています。

もともと「10円」(税抜き)という決まった価格の中で製造されてきたという「うまい棒」でしたが、相次ぐ価格高騰を受け、今年4月の出荷分から12円(税抜き)に値上げされるという発表がありました。

うまい棒の値上げは実に43年ぶり。

一部では「うまい棒おまえもか」という反応もあったようですが、概ね「これまで企業努力で10円を維持してくれてありがとう」という感想が多かったようですよ。

我が家でも、幼い頃から「うまい棒ヘビーユーザー」だった長男に言わせると、「むしろ今までよくやってくれたよ。俺は値上げされてもこれまで通り買うよ」ということですから、おそらくこの先もうまい棒を購入する人は減らないだろうと私は思っています。