「特急サンダーバード」にまつわる話題を今日は取り上げます。
「特急サンダーバード」とは、大阪〜福井・金沢・敦賀方面を結んでいたJR西日本の特別急行列車。
昨年3月に北陸新幹線が福井まで伸びたことにより、敦賀より北の区間が廃止となって、現在は大阪・京都・敦賀間を結ぶ列車になっています。
JR西日本では9月20日、その特急サンダーバードの廃車両を利用した、日本初の廃線高架上レストラン「FUTURE TRAIN」を京都・梅小路に開業する運びとなりました。
「FUTURE TRAIN」は、サンダーバードを紅梅色に再塗装し、「未来行きの列車」として再出発させるというコンセプトの「エンタメレストラン」です。
この構想には、2019年にJR嵯峨野線の京都・丹波口間で「梅小路京都西駅」が開業し、新駅設置に伴い梅小路短絡線の高架(梅小路ハイライン)が廃線となった、という背景がありました。
これを歴史遺産として残しエリア活性化につなげるため、廃線高架上常設店舗を整備することとなったそうです。
レストランは全長約90mの高架空間に1~3号車の車両が並び、エリアごとに異なる体験が提供されるとのこと。
今回のグランドオープンでは、廃車となった特急サンダーバード(681系)をアップサイクルした没入型体験エリアの1号車「FUTURE BIRD」と、線路に隣接した5号車の「テラス席」が公開されます。
プレオープンでの公開とあわせ、これにてFUTURE TRAINの全車両がオープンすることに。
1号車の「FUTURE BIRD」は、廃車となったサンダーバードを「イマジネーションをエネルギーに走る未来行きの列車」としてアップサイクルしたアートエリアです。
2号車は食堂車をモチーフにしたメインダイニングで、オリジナル料理やドリンクを提供。
3号車はバーカウンターやボックス席、「ホーム席」と呼ばれる高架上のテーブルスペースを用意し、よりカジュアルに食事を楽しめる空間としているそうです。
美しい外観と、近未来的であり、なおかつどこかしらレトロな雰囲気も取り込まれた不思議な空間を楽しめる、新しい試みだと思います。
歴史に彩られた京都にまたひとつ、新しいエンタメスポットが誕生します。