今日は思わずゾッとしたニュースをシェアしたいと思います。
それは、国内では未確認の外来植物「ジャイアント・ホグウィード」=日本名「バイカルハナウド」が、北海道大学構内で発見か?というニュースです。
外来植物が国内に生息する植物の生態系に及ぼす悪影響については、これまで何度も耳にしてきました。
が、今回話題になっている「バイカルハナウド」は、「生態系」に関する問題だけでなく、そのものが持つ「強い毒性」が問題になっているそうなのです。
「バイカルハナウド」はセリ科の多年生植物で、成長すると2m以上になることもある大型の樹木に、小さな白い花をたくさん咲かせます。
一見なんということもない、普通の木のように見えますが、危険なのはその樹液。
その樹液にうっかり触れると、深刻な「植物性光線皮膚炎」(触れた後に太陽光を浴びると炎症を起こす)を引き起こし、水疱や火傷のような傷跡が長く残ったり、目に入ると最悪の場合、失明することもあるなど、とても恐ろしいものなのです。
もともと日本にはなかったバイカルハナウドがなぜ北海道で発見されたのか。
日本への上陸ルートははっきりわかってはいませんが、おそらくこの植物が生息している地域(ヨーロッパやカナダなど)からの旅行客の「靴の裏」などに、この植物の「種子」がついて、国内に持ち込まれたのではないか、と推測されているようです。
こんなに怖い植物が、北海道大学構内に10株以上も生息しているとの情報が寄せられ、北大では25日に周辺を立ち入り禁止にするとともに伐採。
本当にバイカルハナウドかどうかを調査しているとのことです。
また北海道はヨーロッパと気候が似ているので、今回のような事態が起きたのでは、という有識者の話もあります。
そしてSNSでは、バイカルハナウドと思われる植物が2年前すでに北大構内で撮影されてアップもされており、今回以前から生えていた可能性もあるとのこと。
幸いなことに、これまで健康被害の情報はないそうなので、その点だけはよかったと思いますが、やはりSNS上では「北海道の他の地域にもすでに生息しているのでは」というような情報もあるので3、より迅速な対処が求められますね。
北大は「もしバイカルハナウド(と思われる植物)を見つけても絶対触らないように」と呼びかけています。
早い段階で適切な対処がなされることを心から願うばかりです。