音楽

ビートルズ最後の新曲「ナウ・アンド・ゼン」世界同時配信へ

ビートルズ・・・と聞いて、すぐにそれが昔一世を風靡した伝説のバンドでありメンバーの顔や曲が思い浮かぶという人は、ある一定の年齢より上の方や、古い洋楽に興味関心の強い人、あるいは年齢に関係なく、彼らの音楽に引き込まれたマニアックなファンだろうと思います。

私自身が若い頃からのビートルズファン、というかほぼマニアであり、いまだにビートルズ関連の情報には耳がぴくっと動くので、昨日正式に発表された「ビートルズ最後の新曲リリース」のニュースには、思わず「マジで?!」と声が出てしまいました。

ビートルズは1960年代に世界規模で活躍したバンドで、9年間という短い活動期間中、数多くのヒット曲、名曲を生み出して、1970年に解散しています。

その後、メンバーだったジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターはそれぞれソロ活動をし、4人ともそれぞれ成功を収めました。

しかしジョンは1980年にNYの自宅前で銃殺され、ジョージは2001年病気で死去。

ジョンはわずか40歳、ジョージは58歳という若さでした。

しかし残されたポールとリンゴはそれぞれ81歳、83歳になる今も健在でしかも仲も良いようで、二人とも音楽活動を続けている・・・それがファンにとっては何よりの喜びです。

このようにバンド自体は遥か昔に消滅し、メンバーも2人欠けてしまいましたから、普通なら今になって「新曲」が作られるなどということはあり得ません。

ですが、彼らは違いました。

実際1990年代に入ってからビートルズ名義で、「フリー・アズ・ア・バード」「リアル・ラブ」の2曲が発売されています。

それは、ジョンが生前自宅で録音していた音源を、妻オノヨーコがポールらに手渡したことで、当初の音源でははっきりしていなかったジョンの声をクリアにする作業を行い、それにポールやリンゴ達がコーラスや演奏を加え、「ビートルズ」としての作品を完成させたから実現されたこと。

この時点ではおそらくこれでもうビートルズとしての曲はないだろう、と思われていたのですが、昨今のAIの急速な発達により、ジョンのデモテープから新たに「ナウ・アンド・ゼン」という曲が最後のビートルズの新曲として発売されることが決まった、というのです。

AIについてはとかくネガティブなイメージばかり強調されがちですが、こんなことがあると正直に「AI万歳!」と思ってしまいます(笑)

本作には、ジョンのボーカルのほか、2001年に亡くなったジョージが1995年に弾いたギター音源も使われているそうです。

それに重なるポールの声とベース、そしてリンゴのドラムス。

これはもう間違いなくビートルズです。

11月2日に迫った世界同時配信の時を今から心待ちにしています。