私の子供時代にはなかった、「え、今学校でこんなことを教えてるの?」と驚くような学習プログラムが現在全国の小・中・高で行われています。
それは「子供の金融教育」です。
文部省の「学習指導要領」が改定されたことに伴って、小学校では2020年度から、中学校では2021年度から、高校では22年度からそれぞれ金融学習がスタートしました。
これには、今年4月から「成人年齢」が「18歳」に引き下げられたことが大きく関係していると言われています。
成人年齢が18歳に引き下げられたことで、その時点から自らの判断で不動産契約等が可能になる一方、その年齢ではまだお金一般に関する知識をあまり持ち合わせていない若年層が、金融トラブルに巻き込まれる事態が懸念されているのです。
そんなリスクを軽減するためにも、できるだけ早くから「金融リテラシー」を身に付けさせること、それを目的として今回の指導要領の改定が行われたと考えられています。
また、現在海外では子供に対する金融教育に力を入れている国は数多く、日本は遅れをとっている状態だったようです。
とはいえ、いきなり学習項目の中に「金融」という時間が設けられたわけではなく、「社会」「公民」や「技術・家庭科」などの既存の科目の中に組み込まれる形で「お金についての知識」の学習が、ようやくスタートしました。
そんな状況を背景にした楽しいATM型貯金箱が発売されたので、紹介します。
12月20日に発売が始まった「ファミリーATMバンク KTAT-011G」(ライソン/6600円)は、金利を入力すると、自動で利息を計算して音声でガイドするATM型貯金箱。
使い方は以下のようになります。
まずは、付属する「小冊子」に、家庭(親子)で、たとえば「毎日必ず〇〇を行う」などの「利息をもらうための条件」を設定。
約束の日までに守れていれば親が利息を支払うといった使い方が可能ということです。
利息をそのまま貯金していけば複利の効果でお金が増えるという仕掛けで、金利や複利を家庭で楽しく学べる貯金箱となっています。
面白いのは、貯金の預け入れや引き出しには付属のセキュリティカードが必要で、本物のATMのように使える点。
さらに「4桁のパスワードを入力してください」「ご利用ありがとうございました」など、音声でもATMが再現されており、実際に大人が銀行で行なっているのと同じような要領でお金の取り扱いを経験することができます。
本体サイズは約25.5×14×20.5cm(幅×奥行き×高さ)で、重さは約970g、電源は単三形乾電池3本(別売)で、これにセキュリティカードと「お金を学ぶ冊子」が付属しています。
興味を持たれた方は、「ライソン」「製品情報」にアクセスして詳細をご確認ください。