昨年頃からよく耳に入るようになってきたワードのひとつに「サスティナブル」というものがあります。
実はつい最近までこのワードの意味を全くしりませんでした。
「サスティナブル」とは、英語で「持続可能」を意味する形容詞で、そこから転じて「限りある地球の資源を使い過ぎず、地球を破壊することなく、豊かな環境が持続できるような社会」のことを「サスティナブルな社会」と呼ぶようになったようです。
現在SDGs(SustainableDevelopmentGoalsの頭の文字を合わせた言葉)と呼ばれる「持続可能な開発目標」が掲げられており、2016年から2030年までの15年間で達成すべき17の目標と169のターゲットがその中には含まれています。
これはかなりのボリュームだと感じるのですが、環境問題に敏感な若い人たちを中心にこの先この目標を達成させるべく様々な試みが行われていくでしょう。
そしてそんな試みの一つと言えるのが、「Loop」です。
「Loop」とはもともと「輪」を意味する英語ですが、それが象徴するようにここでは「再使用可能な容器を使うことで、中身がなくなった後も極力容器や包装ゴミを出さず、『輪』のように循環させる仕組み」のことを指します。
思えば昔は、ポリ袋などなかったので買い物には手提げカゴを持っていきましたし、お豆腐などは直接鍋を持っていって中に入れてもらったり、牛乳もすべてガラス瓶で再利用されていました。
その頃の精神を引き継ぎ、「Loop」はさらに耐久性・機能性を高め、デザイン性も重視して普段から私たちが使用している商品の容器を生まれ変わらせる試みを始めたのです。
これを生活の中に取り入れると、配達は「Loop」のバッグに入れた形で行われ、使い終わったら使用済みの容器を再びバッグに戻して無料集荷を依頼するだけで良いので、ゴミ捨てや分別の面倒からも解放されます。
戻ってきた容器は「Loop」で再利用できるように洗浄されます。
また、配達時に使われる「Loop」バッグも再利用可能なように設計されているため、これまで配達時に使用されていた段ボールや梱包材の処理もしなくてよくなるそう。
現在すでに本サービスを導入しているのは、イギリスの「テスコ」とフランスの「カルフール」、アメリカの「クローガー」などがあり、日本では今年イオングループの参入が予定されています。
時代にあった新しいサービス「Loop」、この先どういった広がりを見せていくでしょうか。