家電

周囲の音を聞こえやすくする シャープの聴覚拡張イヤホン

数年前短期間ですが、身内の介護に携わったことがありました。

高齢ながら頭ははっきりしており、会話などは普通にできるものの、耳が遠くなっていたため、日常的なコミュニケーションにはかなり苦労しましたね。

相手の耳元で相当な大声で怒鳴るように話をしなければならなかったため、当時は毎日喉がガラガラだったことを思い出します。

その経験からも、「聞こえ」の問題は「クオリティ・オブ・ライフ」に大きくかかわる大切な問題だと自分は考えています。

今日紹介するのは、そんな「聞こえ」に大きく関連する製品の話題です。

「シャープ」は、周囲の音を聞こえやすくする聴覚拡張機能を備えたワイヤレスイヤホン「SUGOMIMI(スゴミミ) MH-L1SG」を今月下旬発売します。

これは、イヤホンとして音楽や動画の音声を聞く用途だけでなく、会話や周囲の音などを、日常的に身に着けて聞こえやすくしたい人に向けた製品。

最近は、補聴器だけでなく、もっと気軽に使える集音器などが広く周知されるようになってきましたが、同製品はそれよりもさらに一歩進んだ「聞こえ」を快適にするアイテムだと思います。

実は、どんな人でも「聞こえ」にはそれぞれ「絵手不得手」があるそうで、聞くことが不得意な音域はそれぞれ異なるのだそうです。

シャープはそこに着目し、それぞれの聞こえに応じて音をチューニングする聴覚拡張機能を搭載しました。

日常的に身に着けることで、対面での会話やテレビの音声、コンサートの演奏音、川のせせらぎのような自然界の音など、さまざまな音が、利用者の聞こえに合わせて調整され、しっかりと耳に届くのだそう。

また、日常の使用に適した「標準」、英語や中国語などの日本語よりも高い周波数帯を含む言語をクリアに聞き取りやすくする「外国語」、演奏が鮮明に聞こえる「コンサート」など、11種類のシーンから4つまで登録できるそうですよ。

もちろん集音器としても使用可能とのこと。

同製品の価格はオープンプライスですが、店頭予想価格は39600円です。

気になった方は、「シャープ」のニュースリリースサイトで詳細をご覧ください。